ローマ近郊のカタコンペにも壁画はたくさん残っています。そしてその周囲には枠が確認できるそうです。カタコンペは二世紀末から四世紀末にかけて地中海沿岸の各地に盛んにつくられたそうです。五世紀には、地下墓地に埋葬するという習慣がなくなって、その後数百年間、発見されまるまで壁画は密閉状態で保存されていたそうです。フレスコによって描かれた当時の壁画など、ローマ近郊には今もひっそりと眠っているとのことです。そのひとつであるサンカリストのカタコンペは歴代教皇が埋葬されていて、広大な迷路のような墓地となっています。クビクルムと呼ばれる独立した部屋が通路の両側に作られていて、それらの天井や壁画に多くのフレスコ画が描かれているそうです。湿気のために多くは劣化が激しくて、ポンペイのような色彩豊かに残ってはいないということです。
- キリスト教の磔刑図と祭壇
- 絵画は額装されて主張する