デッサンなど絵を描いたことのない人が、人物や風景を描こうとする時に、まず注意していただきたいのは鉛筆の持ち方であったりするようです。

皆さんは通常、文字を鉛筆で書く時に鉛筆の正しい握り方を小学校などで学んだ記憶があるかもしれませんが、文字を書く時の鉛筆の使い方とデッサンする時の鉛筆の握り方は基本的には異なるものなのです。

デッサンに必要な要素は、鉛筆の握り方をはじめ、構図や光の表現など幾多にも及びますが、大切なことは自分の表現したいことを表現できるような技術やパッションを描く道具としての鉛筆に伝達するための練習であります。

見たもの感じたものを鉛筆などのツールに伝えることができる技を磨くといった地道な訓練が必要です。それには鉛筆の芯の習性や性能、自分の身体の使い方などを1つ1つ確認しながら様々な技術を習得することからはじまります。

見たものをそのまま描くなかで、皆さんが表現したいことは被写体そのものの質感であったり、香りであったり、感触であったりしませんか。そういった独特な個性をどうやったら作品を見る人へ伝えることができるのかなどが焦点となるでしょう。

デッサンしたものを額に入れて飾りたいと考えていらっしゃる方が多いとは思われますが、実際にお部屋に飾りたい、数多くの人々にお披露目したいと心から言える作品は、何枚もの駄作を描き上げるうちに自然と生まれるものです。

生まれながらに絵が上手い人は、本当にごくわずかであります。多くの人が失敗を繰り返しながら、大切な一枚を描き上げるのです。

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