定年後に趣味で絵描き人になりました。気ままに散歩に出掛け街中の風景をイラストに切り取り自宅で作品として仕上げた際に、イラストに似合う額縁をみつける楽しさが、最近の時間を過ごす中での唯一の楽しみともなっております。

コロナ感染予防として自宅での自粛生活期間の間に、子どもの頃に没頭したイラストを描く楽しみを復活させることとなりました。道具は色鉛筆、クレヨン、絵の具など、簡単に手に入り簡単に自宅で作業が出来るものを使用しておりますが、誰にも評価されずに好きな作品を仕上げることができる何とも言えない至福の開放感を一人味わっております。

学生時代は、同学年のライバルや先輩、さらには先生の評価などが気になって仕方がない時代もありましたが、誰の視線も気にせずにフラフラと散歩に出かけた先のお寺の境内、坂の上から見下ろした街の風景や街行く人の姿を一人のんびり描く楽しさは、単なる絵描き人として喜ばしい時間の過ごし方であります。

2年前に定年を迎えてからというもの、社会の影でひっそりと一人置いてきぼりになったような空虚感を覚えておりましたが、予期せぬ感染症の自粛期間に本来のあるべき自分の姿をみつけだしたような気分でおります。

おそらく家族にとっても定年後、自宅のリビングを偉そうに占領している私が、毎日のように散歩に出かけ帰ってくると自室で何やら塗り絵に没頭する姿をみて、自宅にやすらぎの空間を取り戻しているようにも感じています。

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