乾いていない漆喰の上に顔料を定着させていくことから、顔料の色彩が漆喰が乾くとともに壁に定着されるようですが、漆喰が乾いてしまうと塗り直しができないため画家たちの腕が大きく作品づくりに影響するとも言われております。現代においては絵画作品の制作には油絵の具や水彩用の絵の具などを用いる方々が多いのではないかと思われますが、フラスコ語は、何度も塗り直しが可能な油絵の具が登場するとともに画材とし利用する人びとの姿も減少していったようです。画材道具のコストは現代においてもアーティストたちのお財布具材を悩ませるものですが、塗り直しができない画材となると絵画に向かう姿勢も真剣勝負そのものとなるのかもしれませんね。実際のところフラスコ画は、漆喰が乾いたのちにも加筆は可能であるようですが補修した部分の定着が弱いため時間とともに剥がれ落ちてしまうという現象が起きるようなのです。