古代美術作品を鑑賞しておりますと、そこには数々の神々や聖人の姿が登場することが多いとお感じになられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

歴史のなかで現代にも伝えられる美術作品のなかには、当時の人々が布教目的で制作されたであろう美術作品や信仰の弾圧を受けたであろう痕跡がそこに存在するようです。

世界各地で信仰の輪を広げるキリスト教は、成立した後に、すぐさまローマ帝国による弾圧を受けるようになったと言われております。

当時の様子を伝える美術作品として地下にある墓地に残されたキリスト教の信仰を思わせる壁画などが有名であります。

キリスト教が迫害を受けていた時代に、地下にある墓地でひっそりと祈りを捧げる信者たちの姿がそこにあったことを伝えているようです。