イギリス建築などを参考に部屋のインテリアづくりなどを迷走していると、そこには「おもてなしのインテリア」といったようなワードがみつかります。イギリスでなくともヨーロッパの家屋をイメージしてみると、それぞれの部屋のなかには壁を埋め尽くさんばかりに装飾された絵画や額縁の家族写真などがイメージすることができますが、それらのすべては、そこに住む家主とその家族のための装飾品ではなく、週末や休暇などを利用してゲストとして自宅を訪れる人々へのおもてなしのインテリアというような意味合いを強く持っているということが見えてきます。特に富裕層や上流階級の住む家屋では、自宅を訪れるゲストたちへのおもてなしとしてのインテリアや部屋づくりが大変重要とされていたようです。ゲストを迎えるための部屋は、日本では「応接間」などの役割にも似ているようですが、16世紀頃の英国貴族たちの自宅に設計された「応接間」では、自宅を訪れたゲストたちにゆっくりと寛いでもらうための煌びやかなおもてなしインテリアがほどこされていたようです。