ギリシャを征服することからはじまった古代ローマ美術は、ローマ人たちがギリシャを制服したのちにギリシャ美術の魅力にハマってしまったことがその原点であるともされているようです。ローマ人はギリシャ人たちの文化に憧れを抱いていたのかもしれません。ギリシャ文化に憧れを抱いていたローマ人は、ギリシャ文化を吸収するとともに独自のエッセンスを巧みな形で美術造形に落とし込んでいったようなのです。ギリシャ美術とローマ美術の融合が、まさに古代ローマ美術である言えそうです。古代ローマ人の生活は、特権階級の人びとだけではなく庶民たちも暮らしのなかで壁画などを楽しんでいたなどと考えられているようです。さらには、街なかの公共施設の建設にも水準の高い技術の痕跡がみられるのも古代ローマ美術の特徴とも言えるようです。様々な美術や建築の技法は、現代にも引けを取らないなどとも言われているそうです。