ギリシャ文明を吸収するとともにヨーロッパに巨大な帝国を築きあげたローマ帝国は、ギリシャ美術から神話やその様式の数々を取り入れながらローマ美術として独自の発展を遂げていきます。

ローマ美術はその後、世界の広範囲に拡散されていくこととなりますが、その美術品らは「ポンペイの壁画群」などとして18世紀頃、火山灰のなかから偶然にも見事な姿でのフラスコ画として発掘されました。

ローマ帝国を築いたとされるラテン人は、紀元前10世紀頃にイタリア半島の中ごろに都市文明を発展させていたエトルリア人の文明であるエトリアル文明を吸収しながらギリシャに台頭する形で、地中海文化の中心となってヨーロッパに帝国を築き上げていったのです。